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町内にある2つ目の「蔵」は、「岡林建設」さんの裏、オランダ通り沿いにある小さな蔵です。
この蔵は前回の川五 中村商店さんの蔵よりも小ぶりな蔵で、岡林建設さんの従業員の方に聞いたところ、昔、「キャンディー(氷菓・アイス)屋さんが使っていたらしい」ということで、現在は資材置き場として利用しているそうです。
蔵の入口の扉は重厚な扉で、中は2階建て構造になっており、当時、電気式冷蔵庫が一般的ではなかった時代に、氷や氷菓を暑さから守るには十分な蔵だったと想像できます。
この蔵自体、いつ頃建てられたものなのか、正確にはわからないそうですが、従業員の方の話によると、「川五 中村商店」さんの蔵と同じ時期に建てられたのでは?ということで、2つの蔵を比較すると、コンクリート製で、屋根の淵の作り方などにも共通点が見られ、大きさは違っていても、全体的に似たような作りになっていることから、もしかすると、同じ職人さんが作った蔵なのかもしれません。
しかし、こちらの氷菓屋さんの蔵は当初からトタン屋根で作られていた可能性もあり、「川五 中村商店」さんの瓦葺き屋根とは違った作りになっているようです。
「蔵」と聞くと、白い漆喰(石灰によるコーティング)や土壁、石、レンガなどで作られたものや、酒蔵(さかぐら)などで見かけるような木造の蔵を想像する人が多いかと思いますが、町内にある2つの蔵は、コンクリート製で、近現代の建築技術を用いて昭和時代に作られた比較的新しい蔵であり、想像するような江戸時代などの古典的な蔵とは違った構造のようです。
古くからの歴史がある地域などでは、昔ながらの蔵を生かした観光や街づくりなども行われており、併せて観光客や定住者の誘致なども積極的に行われているようです。
筆:Odajima
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