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石器づくりの工房
ピリカ遺跡
ピリカ遺跡は、縄文時代より古い旧石器時代の遺跡で、今から1~2万年前と推定されています。
遺跡は、1978(昭和53)年、美利河ダムを建設するため、ダムの材料として大量の粘土が必要となり、地質調査が行われた場所で初めて発見されました。その後、1983、84(昭和58・59)年の発掘調査で、10面点をこえる多くの石器が、上下関係を示す複数の地層から発見されました。発掘の成果として、年代別に石器の移り変わりをたどることができたこと、石器づくり技術の高さを示す形の美しい石器や首飾りの玉が出土したことなどがあげられます。
遺跡は、その後発掘調査で、約20万㎡と東京ドーム4つ分の広さがあること、そして遺跡のどの場所からも大量に石器が出土することがわかりました。
遺跡全体のうち、発掘した面積はほんの1%にすぎません。なぜ、これほど大量に石器がでるのでしょうか?一つは、石器の材料となる石を遺跡の近くで手に入れやすかったこと、もう一つは食料としての動物をとらえる場所として重要だったことから、この場所が石器づくりの工房として繰り返し使われ、大量の石器が残されたと考えられます。
現在、出土品のうち163点が国の重要文化財に指定され、遺跡そのものは国の史跡に指定され、大切に保存されています。
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座右の銘は「「夢をあきらめない」by栗城史多」で、 執筆記事の得意分野はワクワクさせること、プラス思考、とにかくしつこいです。