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町内、市街地にある「川五 中村商店」さんのお店の横には、昔ながらの「蔵/くら」が残存しており、今回、この蔵について、店主の方にお話を伺いました。
この蔵は、戦後間もない昭和23年頃(1948年頃)に建てられた蔵で、当時は川五 中村商店さんの先代の故郷でもある新潟県の方から職人さんを呼び寄せて、10か月~1年ほどで作った蔵だそうです。
「川五 中村商店」という名前で、昭和39年(1964年)に会社登記されているそうですが、蔵を建てた当時を含めて戦前の昭和10年頃(1935年頃)から先代が個人事業で酒屋さんを始めて、当時は酒類と一緒に常備薬の販売や公役質屋(役所のお墨付き質屋)の扱いもやっていて、町内の歴史を刻んできたお店の一つとなっているようです。
蔵の入口の扉と中の様子ですが、内部は2階建て構造で、当時からお酒の在庫などを保管するための蔵として使われており、店主の方の話によると「蔵の中は夏は涼しく 冬は暖かい」ということで、お酒などを保管するには適した建物となっているようです。
これは陶器で作られた「甕/カメ」という容器で、当時はこの中にお酒を入れて小樽(港)などから列車に乗せて、瀬棚線を使って今金(駅)まで運ばれていたそうです。当時の蔵の中は、このカメでいっぱいだったと想像できます。
しかし、陶器製のため重く割れやすく、使い勝手もよくないため、その後の昭和40年(1965年)前にはカメからビンの容器になり、木箱に入れて運ばれていたそうです。
蔵の屋根に使われている「瓦/カワラ」は、約20年ほど前に一度 葺き替え工事を行ったそうですが、町内では珍しい瓦葺き屋根となっており、今でも蔵や商品を雨や雪から守っているようです。
筆:Odajima
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