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北海道では蝦夷梅雨(えぞつゆ)と呼びます☆

  

気候学的に国内では「北海道と小笠原諸島(東京都の南南東に位置する諸島)には梅雨はない」と定義している関係で、ニュースなどでも「梅雨のない北海道」と称されており、梅雨のある地域からすると「北海道は梅雨がないから、快晴なのだろう」と思っている人も多いようですが、本州最北端の青森県まで「梅雨」の定義があるにも関わらず、津軽海峡を超えて数十キロしか離れていない北海道(とりわけ道南)にだけ、本州にかかる梅雨前線が影響しないということはあまりなく、今金町を含む、この時期の「どんよりとした雲と小雨の日」が数日続く状態を、一般的には「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と表現することがあります。

ただ、高温多湿状態で、雨が数日降り続くような「本格的な梅雨」とは違い、「蝦夷梅雨」の場合、湿度は高くても温度は比較的低めで蒸し暑いことがあまりないため、過ごしやすいのかもしれません。また、道南の「蝦夷梅雨」は本州北部にかかる梅雨前線の影響によるものが多いですが、同じ北海道内でもオホーツク海高気圧による、冷たく湿った空気の影響を受けて「蝦夷梅雨」と表現する地域もあり、同じ「蝦夷梅雨」でも性質が異なる場合があります。

この時期は北海道の広い範囲で低温や日照不足が起こりやすいほか、朝晩の急激な低温により農作物に影響を与えたり、寒暖差により体調を崩しやすい時期でもあります。

 

「本格的な梅雨」がある地域では、この時期にしか楽しめない、紫陽花(あじさい)を愛でるようなイベントなども行われ、うっとおしい梅雨の時期と、祝日(連休など)が一切ない6月をうまく過ごすような工夫もなされています。

ちなみに、北海道での紫陽花シーズンは もう少し先になりますが、代わりにライラックの花が咲く時期のため、フランス語でライラックをリラ/Lilasと呼ぶことから、この時期の寒さを「リラ冷え」と表現する場合もあるようです。

 

筆:Odajima